2019年秋、下ノ廊下を黒部ダムから歩きました。動画を編集する時間ができたのでアップしました。カメラはGoPro。ザックのショルダーハーネスに固定して撮影。危険箇所では、セルフビレイを取りながら歩いています。

 今年の下ノ廊下は事故が多く、5人が亡くなりました。ご冥福をお祈りすると同時に、同じような滑落事故が再び起こらないように、下ノ廊下を歩くときの安全管理に関する自分なりのポイントを以下に記します。

 ①黒部ダムから阿曽原温泉小屋まで、行動時間は休憩を入れて10時間はかかると予定し、天候、日没時間を考慮してスケジュールを組むこと。黒部ダムから歩く場合は、ダムへ引き返せる時刻と場所をあらかじめ把握しておく事。事前に阿曽原温泉小屋のHPでルートの最新状況をチェックしておく事。

 ②十分な体力、万全な体調でのぞむこと。
 ③装備の軽量化を心がけ、荷物が岩壁に干渉しないように心がけること。
 ④ヘルメットを着用し、セルフビレイ用に正式なハーネスを着用すること。
 ⑤グリップがよく、地面の感覚が良くわかる靴を使用する(重登山靴、アルパインブーツはNG)

 ⑥ストックは使用しない事。
 ⑦万が一に備えて、ビバークできる装備を携行すること。
 ⑧雨天時は、足元が不安定な箇所では必ずセルフビレイをとりながら歩く事。降雨量によっては、渡渉が困難になる箇所があるので、天気予報であらかじめ降雨時間と降雨量を把握しておく事。

 ⑨お喋りに夢中にならず、周囲の気配を察知し、落石の音に耳を澄まし、最後まで緊張感を絶やさない事。休憩場所の選択は、沢や落石箇所を避ける事。